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決算特別委員会 報告 その2
人権シリーズA

H12・11・22

D・V(ドメスティック・バイオレンス)対策について

 ドメスティック・バイオレンスというと、何か聞き慣れない言葉ですが、夫やパートナーからの暴力として、近年、男女共同参画社会の考え方が啓発される中で、大きくクローズアップされてまいりました。
 いわゆるD・Vは、昨年秋、政府が初めて実施した「男女間の暴力に対する基本的な調査」によれば、女性の約20人に1人…4.6%が『生命の危険を感じるくらいの暴行を受けた』経験があると回答し、『医師の治療が必要となる程度の暴行を受けた』経験は、4.0%の女性が回答しています。(下の表)

女性回答者  % 何度もあった 1・2度あった まったくない 無回答
命の危険を感じるくらいの暴行を受ける 1.0 3.6 91.7 3.6
医師の治療が必要となる程度の暴行を受ける 1.0 3.0 91.9 4.2
医師の治療が必要とならない程度の暴行をうける 3.6 10.5 81.8 4.2

 この数字を大阪市にあてはめてみますと、大阪市107万人の成人女性の内4.6%にあたるのが、約50000人となります。そんなにいるのかと思いますが、大阪市女性協会の話や、市民局の調査によるとおそらくこの数字よりももっと深刻な状況ではないかと言われています。
 今回の決算特別委員会での審議は、重要課題として認識されているD・Vについて、早急に対応しなければならない具体的な手だてについて厳しく質問し前向きな回答を勝ち取ることができました。(以下、質疑の概要)


1 D・V被害の実態と保護状況

ごしつもんします 「D・Vに対して、夫から単身で逃げてこられた女性をどのようにして保護されているのか。市民局にお聞きします。」

こたえ 「D・Vを受けて逃げて来られた単身女性につきましては、母子生活支援施設(母子寮……市内3施設)において、実施しております。」

2 母子寮の部屋数と受け入れ人数は…

ごしつもんします 「母子寮で対応するということで、市民局は自信を持っておられるようですが、民生局にお聞きしますが、母子寮の緊急一時保護の部屋数と、D・Vの受け入れ状況、単身で逃げて来られた女性の受け入れ数はどれくらいですか。」

 こたえ 「総部屋数は180室ですが、緊急一時保護に使っているのは、3施設で、6部屋です。また、夫の暴力を理由とする保護は、年間40数世帯で、最も大きな割合になっています。また、単身女性を宿泊させたケースの中で、D・Vは3人です。」


3 母子寮は、D・V対策になじむか…

ごしつもんします 「D・V被害が、市内で5万人以上ある中で、わずか3人。対応できる部屋が6つしかない。また、夜間に逃げてこられるケースが多いと思うが、自立支援などの相談を含めて、D・V対策として母子寮はきっちり対応できますか。」

 こたえ 「母子寮は、児童福祉法にもとづく、母子を護る施設であり、D・V対策の施設とは性格がちがいます。夜8時以降も対応は困難です。」


4 市民局は、D・V対策をどうするか

ごしつもんします 「児童福祉の施設だから、母子寮はD・V対策としては、なじまない、夜間の対応も無理、自立支援なども無理、女性施策としての市民局として、どうされますか!」

 こたえ 「担当部局を集め、検討部会を開き、問題点の整理を行い…考え方を共通理解させ……時間外の対応は、問題点の一つとしてあげられておりますが……」


5 市民局のクレオ中央館の対応は……

ごしつもんします 「検討している、考えているという問題ですか。市民局の問題ではないですか。来年秋、完成の市民局のクレオ中央館で、検討しているといわれるのなら、D・Vから逃げて来た女性の逃げ場は作っておられるのでしょうか。」

 こたえ 「被害女性の保護を行うのは、困難であると考えています。」


6 女性施策の助役の見解を聞く

ごしつもんします 「24時間対応窓口、緊急一時保護、自立支援などの総合的なD・V対策をどうするか、女性協会の理事長でもある助役に見解をお聞きします。」

 こたえ 「D・Vは一刻も猶予のならない問題ととらえ、被害を受けた女性を救うため、24時間いつでも保護を求めることができる女性のための施設の整備が緊急の課題と認識して、前向きに取り組んでまいります。」

 
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